熟年離婚に伴う財産・資産等の金銭問題と親権について
熟年離婚の最大の問題点とも言える事象は、その長い婚姻生活で作り上げた生活環境をリセットするために財産分与、慰謝料支払い、そして家族親族の理解を得る事となります。
特に夫婦に子供が有った場合には、数年もしくは数十年後には離婚当事者に介護が必要になる確率が高くなる為に子供の理解は基本的には得られません。しかし、反対する子供も既に婚姻により結婚生活に入っている場合が多く、どうしても離婚したいと言う親に、特に重大な不貞行為を行われた親の意見はかなり積極的に聞くようになっています。
時代の流れが離婚をしても片側の伴侶の生活が一定レベルで担保できるように年金分割等の法体系(平成19年4月1日施行)の改善が後押ししているように感じます。特に問題になる事案は、給料取得者(サラリーマン)ではなく、自営業者等に多く見られます。その理由は大きく分けて二種類あります。