50代の熟年離婚
50才~59才の離婚時の問題点とその解決方法
第二次ベビーブーム世代です。男も女もバブル期に青春を過ごし激動の高度経済成長時代を支え、気がついたら60才代目前、男は仕事ばかりで妻の趣味も知らず(長期間の浮気・不倫も知らず)ある日突然に妻から貴方が退職したら離婚したいと言われることが一番多い世代です。
勿論逆に男が退職を機に離婚もしくは別居をしても良いと考えることもあります。子供は晩婚化の影響か成人に達していても未婚の状態が多く、未だに親と同居している場合が多々見受けられます。
離婚当事者が50才代前半であるならまだしも、60才目前で未婚の子供がいる場合には大多数の方々が子供は子供の人生が有るので自分は親の役目を果たしたので、もう自分は自由になりたいと言われることが多いです。
この年代の最大の問題点は、主に住宅ローンの返済残高とその家屋の取り扱いです。なぜならば、住宅ローンの返済完了年月日が退職の年に限りなく近く設定されている人が多いため残金を一括で支払い住宅を売るにしても既に老朽化が激しく資産価値がゼロ若しくは平地にするために数百万円の費用がかかることが多数見受けられます。
勿論、自宅の敷地となる土地にはそれなりの資産価値がありますが、その資産価値を最大にするためには、多額の金額がかかることがあります。結果十分な資産価値を目指すより、不動産を受け取る側が手元資産を譲歩して財産分与を完成させる場面が多々あります。
また、年金分割制度を積極的に利用する年代がこの50才代です。若くして婚姻により生計を30年以上営んでいた場合当然の権利の行使と考えます。若年の離婚時には、再婚の可能性も高く次の結婚相手に年金分割までしたことを知られたくない気持ちなど色々ありますが、この年代になると体裁よりも実体経済の方を優先しています。