法律家を入れて話し合うか？

法律家を入れて話し合いの場を持つメリットとデメリット

家庭協議問題等に関する士業には、行政書士・弁護士等がいます。
法律家を入れるという事は、どのような話し合いの途中経過が有ったにせよ、最終的には、事態の決着を一定の書面にしたためて、明文化する行為です。士業の先生を入れて、お話をしただけで書面を作らないのは、依頼者様自身の勝手ですが、それでは、時間もお金も勿体ないと考えます。

勿論、各家庭には、個別に家庭の事情があると思われますので、婚姻を継続するにあたり、他方もしくは双方に、一定の要望もしくは条件を付ける為に、中立な立場の士業の先生に相談しながら夫婦生活の着地点を模索する事は有益だと思われます。

【メリット】

夫婦間の係争関係の案件を専門職で有る為に、多数の事案を解決に導いている実績が有る為にどちらか片方が一方的に有利な内容の仲裁や、それに伴う書面の作成は考えにくい。
（依頼者様には、私が被害者なので私に最大限有利な書面が欲しいと言われる事が多いですが、良く考えて欲しいのです、いくら書面で依頼者様にこれ以上ない位、有利な書面が出来あがっても、所詮は結婚生活を継続される方を選択されたのですから、これからの長い人生では、書面通りには行きません。約束が守って頂けるレベルの書面でなければ、まさしく絵に描いた餅です）
ですから、夫婦間の係争の決着を多数受任して、個別の案件事に適切なアドバイスを出して、夫婦双方が納得して継続可能な落とし所を提案して書面にして頂ける事が士業の先生を使う最大のメリットと考えます。履行出来ない条件を書面化しても無意味です。
（ぎりぎり、貴方の意見が通り、相手方の約束が履行出来る事柄を書面にしなくては意味がありません。士業の先生といえども依頼者様＝料金の支払者です。依頼者利益は当然優先します）

【デメリット】

上記記載のメリットを享受する為には、士業の先生にお支払いする費用と打ち合わせに掛かる時間が必要です。

離婚訴訟では有りませんので、弁護士さんも訴訟費用や成功報酬で利益を上げれません。
しかし、掛かる手間は、双方の意思の確認、双方の主張等々を完全に聞き取り、プロの立場で最善の提案を出さなくてはなりません。言葉は悪いですが、「お金にならないお客様です」では、どのようにすれば良いのでしょうか、簡単です、離婚訴訟と同じ金額とまでは言いませんが、せめて士業の先生が快く仕事をして頂ける位の金額をお支払いすれば良いのです。

最大のデメリットは、自己の権利利益を最大にしようとした場合には、綿密な打ち合わせとお金が必要となります。

それでも、士業の先生をお願いして、問題の決着を付ける事を強くお勧め致します。

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